ねこいぬ旅日記

今共に生きている犬猫達、あの世へ還った子達の人生の旅の日記

むむの闘病~帰幽

今年3月末から食欲不振になった三毛猫むむ。

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4月に病院でステージ3の腎臓病と診断されました。

 

 

最初点滴もしましたが

嫌がるし、たいして食欲も戻らない

歳も歳だし

自宅でのんびり

過ごさせることにしました。

 

食欲不振の日もありましたが

むむはなんとか

ご飯を食べてくれていましたよ。

生肉や生魚、手作り食、パウチ

たまにカリカリも。

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仲間がいるのもむむの食欲増進に

つながったような気がします。

 

 

あまり食べない日が3日位続くと

お腹がすくのか

その翌日はびっくりするくらい食べたり。

 

そんな時は嬉しかった。

 

それが7月に入って

食欲不振の日が増えました。

8月、9月に入りさらに増えます。

また食べても量がグッと減りました。

 

暑さもむむの体には

こたえたのかもしれません。

 

また実は8月くらいから

‟水‟が気に入らなくなったのです。

 

水を置いているのに飲まない

これだと嫌だ、ほかの物を出せ

と鳴くのです。

 

我が家は陶器の器に

浄水を入れていたのですけど。

 

それは飲まず洗面器の残った水を飲むので

ならば洗面器で、

とあげていましたが

また飲まなくなる。

次は水道水を入れてみるとよく飲む。

が、当分するとまた飲まなくなる。

 

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そんな感じで水分量

かなり減ったと思います。

 

腎臓病は水分が大切なのに・・・

 

 

 

9月中旬

急に冷え込んだので

和室にこたつを作りました。

 

むむはほとんどそこで過ごし

ご飯の時間も来ないことが増え

私がこたつへ持っていきました。

 

この頃の食べる物は焼き魚。

ぶりやイワシなど

青魚を好んで食べました。

 

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ぺちゃにとられまいと結構必死。

つい笑ってしまいましたよ。

 

 

9月27日(なくなる11日前)

今まで食べても少量だったので

お腹もすいてたのか

皆の朝ごはんの時やってきました。

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みんなが食べているところを見ています。

 

 

「何か食べるか?」と私が聞くと

「ナーン」と鳴きました。

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けれど何も食べません。

 

切ない・・・

 

この日猫のご飯を作るとやって来て

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ペロペロ舐めました。

固形は食べませんでした。

 

 

9月28日

朝、泡の嘔吐。

何を出してもそっぽを向く。

 

昼前にダメもとで

生の牛ミンチを持っていくと

時間をかけながらむむにしては

結構な量を食べました。

と言っても20gですけど。

 

それ以降

何を出してもむむは

食べることができなくなりました。

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もう内臓が限界だったんでしょう。

 

その後は和室にこもりました。

 

みんなが傍にいてくれました。

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身体が楽にならないかな、と

コウケントーを

試しにかけてみましたが

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気づいたら逃げてました。

 

本当は腎臓病がわかって

コウケントーをかけたかったのですが

いつまでたってもむむは嫌がりました。

暑くもなってきたし断念。

 

この頃は入れたての水道水しか飲まず

浴室やトイレに行き、水を欲しました。

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トイレの水道。

洗面器を置いてます。

 

これでも飲まない時は

スポイトで水をあげると

コクコクと飲みました。

 

まだ最初の頃

サプリやホメオパシー

スポイトであげていたのですが

物凄く嫌がり

私を見る度逃げていたので

スポイト給水も断念していたのです。

 

とにかくむむが嫌がることはしない

と決めていたので。。。

 

 

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ぺちゃと

 

 

その後じむが来て念入りにグルーミング。

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むむもこの顔(^^)

 

じむ、ありがとう。

 

 

よく「ナオーン」と私を?呼びました。

水が欲しいのか不安なのか・・・

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鳴く度「大丈夫大丈夫」と撫でました。

 

 

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じむが傍にいてくれました。


じむが傍にいてくれると

私も安心しました。

 

 

廊下でペタンと横になることが増えます。

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主人がお風呂に入るとやって来て

風呂水を飲みました。

 

洗面器に入れると飲まない

直接浴槽からゴクゴク飲みました。

 

この日飲めたのが嬉しかったのか

主人がお風呂から出てもそこから離れないため

きっと吐くだろうとは思いましたが

好きなだけ飲ますことにしました。

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たくさんたくさんたくさん飲みましたよ。

 

案の定その後嘔吐。

 

この日以降主人と私が風呂に入るたび

来るようになります。

 

 

10月2日(亡くなる6日前)

外へ出たがりました。

出すと足取りも良くなり嬉しそうでした。

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じむはずっとではないですが

必ずむむの傍にいてくれました。

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この頃カメラを向けると

むむがそっぽを向きました。

気のせいかな。。。

 

もう痩せゆく自分を

撮ってもらいたくないのかも・・・

そう感じました。

 

もう顔は写さないから撮らせてね

とお願いしました。

 

 

10月3日

庭だと目が離せないので

ベランダに出すと

やっぱり喜び

ずっとベランダで横になっていました。

ベランダの貯め水を飲みました。

 

じむ、今日も寄り添う。 

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10月4日(亡くなる4日前)

気づいたら皆のいる出窓に。

久しぶりの皆との群れ。

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これが最後かもしれないと思うと

なんだか涙が出てしまいました。

 

この日から夜は足取りの悪くなったむむを

和室に閉じ込め

私も和室で寝ることに。

 

 

10月6日(亡くなる2日前)

夜中何度も移動。

こたつの上、こたつの中、私の布団の上、窓際。

身の置き場がなかったんだろうなぁ。

でも鳴くことはありませんでした。

 

朝方、和室のドアを開けました。

和室のドアは重いので

どこにそんな力があるんだろう

と思いましたよ。

 

この頃にはかなりヨレヨレでした。

ベランダに出ても3,4歩歩いてすぐに

ペタンと横になる。

 

あとはずっと和室のこたつの中。

 

むむはヨレヨレの体でトイレ部屋まで行き

おしっこをしていました。

真黄色のおしっこ。

 

気づいたらトイレ部屋の外で

力尽きて横になっていましたよ。

和室にもトイレを置いていたのですが・・・。

 

これが最後のおしっこ。

むむは最期の最期まで 

おしっこのミスをしませんでした。

また和室のトイレでは一度もしませんでした。

 

むむは一生のうち子猫の時しか

粗相をしたことがありません。

 

何だかむむの意志の強さに涙が出ました。

 

 

主人が風呂に入ると

やっぱりやって来て水を欲しました。

ほとんど飲めなくて

私がスポイトであげました。

 

この頃から和室でなく

とにかくリビングの出窓に行きたがりました。

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最期はやっぱりみんなのいる場所が

良かったのかもしれません。

 

 

ただ高い位置にある出窓

気づいたら動いて出窓から落ちる。

それが何度かありました。

 

 

出窓にいると

ジーと私を目で追うのです。

私が台所に立つと

ちょうどその出窓からよく見えるので

私が見えることで

少しは安心したのかもしれません。

なんてね。

 

また、主人の呼びかけには応えなくても

私の呼びかけには「ナーン」と応える。

 

むむは私のことを

すごく好いていてくれたんだなぁ

と今更ながら実感しました。

 

それに気づいたときやっぱり

涙してしまいましたよ。

 

 

10月7日(亡くなる1日前)

やはり夜中に和室から出たいと

カリカリとドアを開けようとしました。

開ける元気はなかったですけど。

 

和室から出してあげたかったのですが

またキャットタワーや出窓に行き

ジャンプして落ちる可能性があるので

出せませんでした。

 

 

起きたらすぐに抱っこして

リビングの出窓へ。

 

口からはヨダレが。

 

じむが一生懸命舐めてくれましたよ。

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これが最後の2匹の写真。

 

 

この頃からコンコンと眠り始めます。

で、目が覚めると不安なのか

水が欲しいのか「ナーン」と鳴きました。

 

その度「大丈夫大丈夫」と撫でました。

 

昼過ぎからはもう2,3歩しか歩けず

歩いてもコテンと倒れる感じ。

 

抱っこして庭やベランダへ出しました。

 

夜、

いよいよ歩けないようだったので

リビングにケージを置き

その中に入れました。

ドアは開けたままで。

 

主人がお風呂に入り

私は用事をしてたんですけど

カタン、と音がして

もしや・・・

とケージを見ると

むむがヨレヨレの体で

お風呂に向かっていました。

 

もちろん全然飲めず

ただお風呂の水をみて鳴くだけ。

 

スポイトで水をあげました。

 

あのヨレヨレの体でまだ歩く元気があるなんて。

相当お水が欲しかったのだと思います。

 

その後もどうもケージ内が嫌なようで

外に出て歩こうとする。

上を見上げるので

出窓へ上げてやると落ち着きました。

 

寝る時はケージを和室へ持っていき

一応ケージ内に入れ寝ました。

ドアは開けておきました。

 

 

10月8日

この頃には私も疲れ

夜中に目を覚ますこともなく寝て

朝方ハッとして目を覚ます。

 

むむは?

 

やはりケージから出て

こたつの中にいましたよ。

 

日中も

ケージの中は嫌なようで

この日もずっと出窓にいました。

私もずっと家にいることにしました。

 

コンコンと寝ました。

寝ている姿は本当に安らかで

どこも苦しくないように見えましたよ。

 

ただ目が覚めると

ナーンと鳴き

たまに起きようとしました。

もう立つことも出来ませんでしたが。

 

その度に体をさすり

窓を開けると顔を外に向け

風を受けて気持ちよさそうに見えました。

 

口からは血が少しですが滲んでいました。

 

しんどかったろうと思います。

 

コンコンと寝てたまに起きては

ナーンと鳴く

それが夕方まで続きました。

 

じむも出窓に来ましたが

ただならぬ雰囲気を察し

すぐに退散しました。

その日は台風接近で雨。

寒い日だったので

それもあったと思いますが。

 

 

夕方激しく鳴き

一生懸命立ち上がろうとしました。

 

恐らく水かトイレかなと思ったので

まずはトイレへ。

トイレでは立てず私が支えていましたが

前足で猫砂をかきました。

おしっこは出ませんでした。

 

そして今度はお風呂を見せました。

 

また出窓に戻し

スポイトで水を口に入れました。

ほとんど飲めてなかったと思いますが。

 

その後何度もナーンと鳴き

立とうとしました。

水、本当に欲しかったんだね。

 

それからまたコンコンと眠り

起きなくなったので

このままもう逝くかもね

と話していましたが・・・

 

実はその夜

私たちの夜ご飯にサンマを焼いたのです。

ちょっと気にはなったのですが。

 

焼いて部屋に匂いが充満したとたん

むむが一生懸命前足で立ち上がり

首を伸ばして力強く「ナーン」と鳴いたのです。

本当に首をぐい~と伸ばし

渾身の力で鳴きました。

 

ギョッとした私たちは

むむ、ごめん

酷なことをしたね。

とすぐにサンマを片付け

匂いを消しました。

 

可哀想なことをしてしまいました。

 

が、むむの最後の泣き笑いエピソードとなりました。 

 

(亡くなった翌日またサンマを焼き

むむにごめんね、と言いながら

弔いのサンマを出窓に置きました。)

 

その後は起きることなく

コンコンと眠り

サンマ事件から3時間後

痙攣が来ました。

短い痙攣でした。

 

すぐ逝ったように見えましたが

その後また息をハッーと吹き返し

それを数分おきに繰り返し

痙攣から30分後に逝きました。

 

 

15才

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むむ、よく頑張ったね、お疲れ様。

もうどこも苦しくないし自由だよ。

身体も軽いね!

 

むむ、む~やん、ごめんね。

ありがとうありがとうね。 

 

 

 

今頃きっと

先にあの世へ還ったチャイ姉さんと会ってるよね。

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チャイ、むむをよろしく。