マカロニマウスのさぶ
昔、一人暮らしをしていた頃に
砂ネズミの一種
マカロニマウスを
飼っていたことがあります。
全く飼う気はなかったのですが
バイト先で友達が先輩から
砂ネズミをもらうことになっていて
「へ~いいね~」と
お愛想したのです。
数日後、その先輩は
私にもカゴ付で砂ネズミを
渡してきました。
「え??」と言うと
「いいね~」って言ってたから、と。
で、いきなり私に相棒が出来たのです。
それがマカロニマウスのさぶ。
さぶの写真はすべてピンボケ・・・
下手すぎ・・・
尻尾が特徴でマカロニのように
太くて毛がないのです。
さぶとはいつも一緒。
砂ネズミなので、
やっぱり砂が好きなのかと
さぶを連れ、二人で
海に行ったことがありますよ。
さぶを砂浜に置いてやると
さぶ、すごく喜んで
ぴょんぴょん飛び跳ねました。
あの姿は忘れられない。
私の朝ごはんの時は
パンの焼ける匂いがすると
梯子を登って
ひょっこり顔を出していました。
朝ごはんもいつも一緒。
ある時は
私が外出から
帰って来るといないのです。
ケージから脱走して
布団をかじったり
悪さをしていました。
そんな事が度々発生。
出口は真上にあるし
どうやって脱走するのか
不思議に思っていたのです。
これ、さぶの家。
で、ある夜電気を消して
様子をみてみると
さぶは梯子に登り
天井の格子を
雲梯(うんてい)をするように
器用にぶら下がって渡り
出口まで行き
出口を顔で開けて
脱走していたのです!
雲梯をするあの姿、
今でも忘れられませんよ!
1歳の頃
鼻の頭に腫瘍ができ
摘出手術もしたことがあります。
術後、まだ鼻の頭が赤い。
そしてさぶと共に
実家に帰ってきました。
その頃にはもうヨボヨボで
夜、母と姉と談笑していた時
いきなりコテッと倒れて
動かなくなりました。
さぶが死んだのだと3人で泣いていると
ひょこっと起きて
笑わせてくれたこともあります。
さぶは朝方逝きました。
カタっと音がして
その時、
ああ、さぶがあの世へ還ったなと
思いました。
約3歳でした。
さぶと過ごした時間
楽しかった。
ありがとう、さぶ。